中央教育審議会(大学分科会)での私の発言

専門職大学院WGの審議まとめに対する意見

 

1.高度専門職業人とは何か

高度専門職業人という場合、市場から求められるのは実力であり学位ではない。実力を身につけさせる教育こそが求められている。サイエンス系のビジネススクールに限定していえば、卒業時に

  1. データ分析力、

  2. 構想力と構想を事業計画にする力

  3. プレゼン力(English based Inter-Personal Skillを含む)

この3つが抜群に優れていることが高度職業人の競争力である。これらのスキルはOJTを行わないと身につかない実力だ。日本でも、これを身につけさせないといけない。もう一つの喫緊の課題は、多くの企業で、ビジネスの現場で、従来ハードで対応してきたものをソフトによる対応に置き換える技術力と構想力だ。

 

2.企業の事業現場と連携した教育内容の構築について

実力教育において何を優先教育するべきかは、人材の需要者である企業に聞けばよい。教育をどうしたらよいかという専門家がアマチュアに聞くような質問はやめて、何を大学で教えて欲しいかを聞けばよい。企業には一般研修と専門研修がある。前者は人事本部、後者は各事業部門の責任だ。この他に幹部研修ト云うのもある。

企業は現在の学校で教わらない、あるいは教わることが出来ないことを社内一般研修や専門研修や日々の事業現場OJTで自社向きにカストマイズして教えている。ここに大学で教えていることと企業が求める内容とのギャップとオポチュニティーがある。まずは1部上場企業の各産業部門のトップ企業の社長を訪ねて聞けばよい。19社から57社に聞けばことは済む。すべてはそれからだ。日本企業はなぜドクターの求人が少ないかの要因の一つがここにある。高度専門職業人の育成はよりビジネスの現場に密着した取組が必要だ。人事部長や総務部長に尋ねても欲しい答えはもらえない。