中央教育審議会での私の発言

新学習指導要領についての発言メモ(第108回総会用)

 

「何を学ぶか」「何ができるようになるか」に視点を絞っているが、子供たちそれぞれがが「何を学びたいか」「何ができるようになりたいか」、つまり自分の将来への夢、自分の可能性、その実現手段としての学びへの動機づけがとても大切だ。これが本人の教育に対するオーナーシップを高めることに疑問の余地はないと思う。やる気はここで生まれる。

 

例えば世界や外国に興味を持てば、英語は自然に一生懸命学ぶ。モチベーションを高める教育が必要条件である。十分条件は二つ。一つは自らの適性、得意と感じる、苦でなく楽しい分野の発見の援助、もう一つは、時間と共に出現する特定科目に対する不得意意識に対する解決方法の提供である。途中下車・途中乗車自由とその要領を教えてあげる。その科目をやめてしまい、得意科目に専心するというのも一つの選択肢だ。結果、個性を持った人材がどんどん育ってくる。

 

何の科目をどのように教えて何の実行力をつけるかという教育のレシピ‐の前に、子供たちの自分に内在する興味、夢、可能性を引き出してあげる教育が、やがて世界に羽ばたける日本の人材を育てると信じる。人間の普遍の可能性はここにある。好きこそものの上手なり。失敗は成功の母。

 

教育課程の編成に当たっては、例えば、世界史を何故日本語で教えているのか?と問えばよい。中学校で教える日本史は日本語で教えるのが良いと思うが、高校では同じ歴史を英語で教えたらどうか?英語を英語として教えるのでなく英語知識の歴史への応用となる。作文・小論文に加えて英語によるミニ弁論セッションを取り込んだらどうか。積極的に、論理的に、建設的に自分の意見を世界に向けて発言できる若者が育ってくる。

 

世界が真似をしたがる教育をどんどん生み出し、世界に乞われて世界中に日本教育モデルが普及する日が来ることを願う。