中央教育審議会(大学分科会)での私の発言

今後の高等教育政策についての意見

(世界トップ大学の輩出、私学経営上の理事会の責任、グランドデザイン)

 

 二つのテーマがある。世界競争の先端に立てる人材教育と、国民全員に対する教育の二つだ。世界競争先端人材について、また私立大学経営について抜本的なゲームチェンジの提案を2点述べたい。

 

 一つは国立大学の超エリート化だ。運営交付金を倍増し、授業料の学生負担をゼロにする。日本のトップノッチ人材への国の投資を倍増するという事だ。学生全員の博士号取得が条件だ。留学生の枠は10%まで。講師の1/3を世界のトップ教師をあてる。研究力とリーダーシップが爆発的に上昇する。これで世界は日本がやる気になったと一目置く。企業は超優秀な卒業生を採用しようと門前市をなす。文科省は国立大学の実質株主的対応を従来にもまして強化する必要はある。反発はいろいろ想定される。国立大学をトップエリート大学だけに絞ると地方からの反発がでる、税金を使う以上、エリート教育だけに絞れない、学費無償化は、財務省、私学団体の反発を招く、国立大学の学費無償化は反対、国立、公立の区別をしない給付型奨学金を増やすべきだ。反発が多いことの価値を見直す時が来た。

 

もう一つは私立大学。私立大学は建学の精神とその賛同者からの寄付で成立している。私立大学を維持するという目的で基本的に税金を使うべきでないと考える。私立大学の学生に対する奨学金は大学が出すべきだ。競争的資金はどんどんやってほしい。私立大学の経営は全面的に事業のCEOたる理事長・総長に任せる。定員割れ、赤字等、いろいろな事情がある。が経営責任とは経営の問題を予見し先手を打っていくことだ。そのような健全性と透明性の高い知恵のある経営が行われるべきだ。文科省は先手で私立大学経営を毎年全数監査し、理事長・総長に経営改善を求めればよい。万年赤字であれば、企業の上場廃止よろしく免許を取り消せばよい。私立、即ち市場原理経営とはそういうものだ。大学間のグループ結成、提携、等は自由にやらせるべきだ。その代り、経営責任を追及すればよい。よい意味でも緊張感のある環境が生まれる。私学は、自然淘汰に任せるべきで、文科省が経営にコミットすべきではないという反発もありそうだが、日本の私立大学は正念場に差し掛かっている。

 

グランドデザインには、従来の路線の手直しでなく、大胆なゲームチェンジを

盛り込んでほしい。